ひとこと
●したくなってきたと言う勇気&言える関係
私は、過食したくなった時は「あーー、過食したくなってきたー(;´・ω・)💦」と夫に言ってました。言うようにしていました。でも、自分の親には一度も言えなかったし、言わなかったなーって思います。
夫は夫で、次男が亡くなってからしばらくの間、毎晩「あーーー、酒が飲みたいー”(-“”-)”💦」と私に言っていました。私は「そうだよね、そうだよね」と頷きまくってました。*夫はアルコール依存症の疑いがあり、1年前から断酒を続けています。私が、アルコール依存症とその治療について詳しいのはそのためです。
隠す、黙っている、否認する、嘘を付くなどは、依存症の特徴です。依存症を克服するためには「やりたくなってきた…」と思った時に、その気持ちを見逃さずに、そのまんま言える人や場所をつくっておくこと。そしてそう思った時にそれを言う勇気と習慣を持つことが大事です。じゃないと、知らず知らずのうちに負のループに入り込んでしまい、いわゆる「魔が差して」しまうからです。
〇〇依存症のクライアントの方が、電話カウンセリングで、私に「あやさん、また〇〇したくなってきてしまった・・・」と話してくれました。彼女は、自分の気持ちを私に話す(放つ)ことで、自分がどんな時に〇〇をしたくなるのかが分かり、次にそうなったときはどうするかを、私と一緒に考えてくれました。そのことが彼女の心の整理にもなり「スッキリしました!!」と言ってもらえて、嬉しかったです☘
基本的に、私たちは内側に溜まっているもの(汗、垢、尿、便、気持ち、涙)を外に出すとスッキリします☀逆に、それらが溜まれば溜まるほど体も心も重くなり苦しくなり、何かに現実逃避(依存)をしたくなります🌀頑張り屋さんは心の便秘💩になりやすいので、ぜひ、半ば強制的にかつコンスタントに息抜き(ガス抜き)をしてほしいです。
息抜きの仕方は人それぞれ異なります。「何をしたらいいのか分からない」という方は、カウンセリングでご相談ください。私とのおしゃべりも、皆さんの息抜きになれたらいいなと思っています☕
先日、元アイドルの男性が執行猶予付きの有罪判決を受けたばかりなのに、再犯(薬物所持容疑)で逮捕されました。彼の家族や知人友人、関係者の失望や落胆ぶりはいかほどのものかと思います。
ただ、それは彼のせいではなく、依存症のせいです。彼は自助会に参加したり、回復プログラムに取り組み、一生懸命回復しようとしていました。それでも、魔が差してしまうんです。それが依存症の怖さです。
依存症になったことのない人たちからすれば、「なんでまたやるの?」と思うでしょう。でもそれは、誰よりも本人が思っていることです。意思の強さだけでやめられるなら、病気ではないのです。
摂食障害も同じです。過食症の人に「なんで止められないの?」と、拒食症の人に「なんで食べないの?」と思う人も多いと思います。でもそれは、足を骨折している人に「なんで走れないの?」と言っているのを同じことです。
依存症の人たちにとって、不安と孤独は再発のサインです。
周りから怒られたり見放されると、「自分の味方が誰もいない」と思い、それこそ依存対象に逃げるしかなくなってしまいます。再発の恐れがあるから依存症なのです。再発がないなら依存症ではありません。
依存症になる人の多くは、すごく繊細で、勘が良く、人の気持ちが分かりすぎて、なかなか人を信じられない人たちです。頑張り屋さんが多く、甘え下手で、弱音を吐くのが苦手です。
みなさんもそうじゃないですか?自分の長所が、自分を苦しめてしまう感じです。あ、でも、鈍感で、人の気持ちにあまり関心のない私の夫も、お酒に依存しちゃったからな~💦今の時代は、誰がいつ依存症になってもおかしくないのだと思います。
「じゃぁ、治った人はどうなの?」と聞かれたら、私の場合はですが、性質や性格は全く変えず(変わらず)、自分の長所が短所にならない(心や体の負担にならない)程度の生活をしています。ひとことで言えば地味な生活。キレイに言えばシンプルライフ(笑)。頑張ったら、それと同じくらい休んでいます☕あとは、自分に正直でいること。自分に正直になれず、ひとりで全部抱え込んで頑張っていた頃の方が、罪悪感が酷く、過食三昧でした💧
精力的に活動しているカウンセラーさんを見ると、すごいなーー!!って思います。でも、私は私。「この生活が、自分には合っているな♡」と思える生活が許せる今が、とても幸せです☺
悩んでいない人はいません。その悩みを小分けして、少しずつ少しずつ1つずつ1つずつ解決していくこと(Baby step👶)が、幸せになる方法だと思います。「頭では分かっているんだけど・・・」と思われる方も多いと思います。「わかる」と「できる」は違いますよね。カウンセリングでは、皆さまが「今できること」を一緒に考えていけたらいいなと思っています♡
令和4年7月10日
摂食障害カウンセリング あ相談室主宰
産業カウンセラー 長谷川あや