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2月のひとこと

人間関係に悩む人やトラブルを抱え込みやすい人によく見られる交流パターンとして、『他人に対する構えが一定過ぎる』という問題があります。
1つの心の在り方だけで人と接していると、他人との交流がうまく行かないことが多いのです。

要するに、その場に応じた柔軟性や臨機応変さがないのです。ないというより、それを知らない、分からないと言った方が良いかもしれません。

こういう人は、「良いか悪いか」「正しいか間違っているか」の基準だけで物事を考えて動いていることが多く、その基準に反していない自分は何も悪くない、おかしくないと思っています。それなのに、対人関係にトラブルが生じてしまうのは、相手のせいだ!とも思っています。
以下、こういう人を「あなた」と書かせて頂きます。

あなたが学ばなければならないことは、交流の仕方の「使い分け」です。
実は、この「使い分け」のルールは、本来、幼い頃の親との交流で学んでいくものです。

ところが、親の心の在り方や態度が一定だと、あなたは親と交流の練習をすることが出来ません。そのせいで、あなたは親子で日々交流の練習をしている同級生たちから大きく出遅れることになります。

何が出遅れるかと言うと、コミュニケーションスキルの向上です。この見えない出遅れにより、あなたは何故だか分からないけど、周りと自分との違和感に漠然とした不安や不満を募らせていきます。

周りの人たちは、幼いころから自然に身に付けてきたコミュニケーションスキルを使いこなして(使い分けて)人と上手に関わっているのに、交流の練習が出来ずに生きてきたあなたは、他人がどんな気持ちでいるかを汲み取ることができません。

親と同じように一定の考え方しかできないため、他者とのズレを感じやすく、「誰にもわかってもらえない」「気持ちを察してもらえない」「構ってもらえない」のもらえない尽くしに苦しむようになります。
この苦しみから解放されたくて、摂食障害やそれ以外の依存症になる人はたくさんいます。私もそのひとりです。

こういう人たちが、他人との健全な関係を作っていくためには、まずは健全な交流というのがどういうものかを把握する必要があります。

あや相談室のカウンセリングでは、皆さまの交流パターンがどのようなものかを様々な療法によって把握し、皆さまが生きやすくなる考え方を、長年の思い癖に上乗せして定着させていくお手伝いをしています。

例えば、(親の影響を大いに受けて作られた)定番パターンを書き換えていくためには、自分の心にある「こうあるべき」「こうしてはいけない」などの禁止令に気付くことが大切です。
禁止令に気づけただけでも、人生脚本は大きく書き換わっていきますし、強い禁止令をいきなり消すことは難しくても、弱い禁止令を1つずつ解除していくことで、人との関わり方で悩むことが減ったり、疲れにくくなっていくことが分かると思います❤

但し、「こうあるべき!」という強い信念を持って生きてこられた方が、健全な人間関係を構築するためには、その信念を曲げる必要が出て来ることがあります。
信念を曲げて生きることは、今までの自分の人生を否定することになるとして、それを強く怖がったり拒む人も当然いらっしゃいます。
カウンセリングでは、皆さまの意向を第一に考え、決して無理なご提案は致しません。

今月も皆さまといろんなお話ができることを愉しみにしております☺
どうぞよろしくお願いします。

令和2年2月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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