9月のひとこと
●カウンセリングのススメ♡
私はカフェや企業に出向いて、クライアントの方のご相談やご質問にお応えしたり、お話を聴かせて頂く仕事をしています。
仕事でしていることですから、クライアントの皆さんが私の心境や機嫌などを気にされる必要は一切ございません。
クライアントの方から「話を聴いてもらえてホッとした」「気持ちが楽になった♪」などと言って頂けるととても嬉しいし、疲れも吹っ飛びます。
でも、皆さんの話を聞く相手が私(カウンセラー)ではなく、皆さんの友人、知人、家族だった場合はどうなるでしょう?
話を聞いてもらいたい人は、結構自己中な状態に陥っているため、話を聞いてくれる人の気持ちまで考えられないコトが多いと思います。
話を聞いてくれる人だって辛いことがあったかもしれないし、疲れているかもしれません。それでも、あなたの話をちゃんと聞いてくれるでしょう。だって「疲れているから、あなたの話は聞きたくないわ」なんて言えないもん。
聞く側ってなぜか立場が弱いですよネ…。話す側の方が偉いわけでもなんでもないのに。
あなたが話を聞いてもらってラクになった♪と思えたとしても、相手は「私は気持ちが重くなったよ」と思っているかもしれません。あなたと利害関係がある相手ほどそうなると思います。
これは私の話ですが、夫から突然仕事の悩みを聞かされました。夫は悩み(愚痴)を私に吐き出してすっきりしたようです。その後すぐに眠ってしまいました。
一方、彼の話を聞いた私は一睡もできませんでした。身内である分、私は彼より深刻に考えて不安になってしまったのです。
とはいえ、翌朝彼に「あなたのせいで一睡もできなかったじゃん」とも言えず・・・。翌日も1日中ひとりであれこれ考えて疲れました。
でも、こんな私の気持ちを夫は全く知らないわけです。はぁーーーー。
そんなこともあって、話を聞いてほしい時はぜひカウンセリングを利用してほしいなーと思った次第です♡
カウンセリングの場で心に溜まっているものを全部吐き出してしまい、利害関係のある方たちとは出来るだけ健やかに過ごして頂けたらいいなと思います☆
●自分がいいように解釈する
私たちは自分の都合のいいように物事を解釈します。故に、相手の態度や言葉をどのように解釈するかは、人それぞれ異なります。
いつ何時でも前向きな解釈ができる人ならば問題ありませんが、人の評価が気になる自意識過剰な人は、ついつい相手の言動をネガティブに歪めて解釈してしまいます。
相手のちょっとした一言を深く考え過ぎて、激しく落ち込む人もいます。相手はそんな気は全然なくて、今頃テレビを見て大笑いしてたり、カフェでパフェを食べているかもしれないのに…。←こういうタイトルの本がありましたよね。
ネガティブ思考の自覚がある人ならば、「(相手の気持ちを)深読みしない!」と言い切ってしまうのも対処法の1つです。でも、一番良いのは深読みしないで済む状況に留めておくことですよね。
相手の言動に違和感や不信感を感じたときは、その場ですぐに、「え?それってどういうコト?つまりこういうコトかな?」とふつうに聞き直してみればいいのです。
これはコミュニケーションの基本で、誰もがどこでもふつうにやっていることです。聞き直し(伝え返し)はカウンセリングの基本でもあるので、私も必ずしています。
「えーー、そんな失礼なことできない!」という方もいると思いますが、全然失礼なことではありません。自分勝手な解釈をし、相手との関係を悪くさせてしまう方がよほど相手や自分に対して失礼なことだと思います。
自信は今、前の前にいる人とのやりとりの中でしかついていかないものです。
相手や自分の気持ちと向き合うのが怖いからと言って、コミュニケーションをとらずにいると、間違った解釈を正す機会がないため、いつまで経っても、歪んだ解釈しかできず、自分を肯定したり自信がつくこともありません。
そういう人は毎日が不安なため、「痩せてさえいれば」「顔さえ良ければ」などと、『これさえあれば宗教』にはまっていきがちです。
『これさえあれば!というものを得られたら自信がつくに違いない!!』と信じ込むことで安心しようとするのです。でもそれは、思うようにいかない自分の現実から目を背けていることでもあり、「これさえあれば!」のこれが手に入らない限りはずっと不安と焦りに振り回されることにもなります。
本当に安心したいならば、自分の正直な気持ちをごまかしたり無視しないことです。その気持ちを大切に扱ってあげることです。
これができて初めて本当の安心を感じられるようになります。安心しているからこそ、あなたが安心できる人とも良好な関係が築かれていけるのだと思います。
「自分の気持ちがよく分からない」「自分を大切に扱うってことがよく分からない」…という方は是非カウンセリングを利用してみてほしいです。
カウンセリングを受けた後も、自分がどんな気持ちになったか、なぜそういう気持ちになったかを大切にし、次回のカウンセリングでお話して欲しいです。
例えば、「カウンセリングの後に過食してしまった。なぜ過食したのかよく分からない」と思われたならば、次のカウンセリングの際に、その思いをそのままカウンセラーに話してください。
カウンセラーと一緒に自分の気持ちと向き合っていくうちに、どんなときにどんな気持ちになると過食するのかが明確に分かるようになり、その対策も取りやすくなり、安心が増え、不安が減り、対人関係のトラブルも過食衝動も確実に減っていきます♥
今月も皆さまといろんなお話ができることを愉しみにしています。どうぞよろしくお願いします。
令和元年9月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや