10月のひとこと
●人の評価が気になる
「自分は嫌われているのではないか?」「みんな、私のことをどう思っているのかしら?」などと思っている時は、あなたが自分に対して不信感を頂いている時でもあります。
人の評価や人の視線が気になる時は、本来の自分が分からなくなっている時です。人の目を気にすることで自分を知ろうとしているのです。でも、他人の評価を気にしている限り、本当の自分を知ることはできないし自信もなくしていきます。
相手の本心を知りたいと思った時は、それは自分の本心が知りたいという時でもあります。自分の気持ちに迷いがあればあるほど、相手の気持ちにそれを委ねようとしてしまうのです。占い師の方は、このトリックを分かっているので、占いを受ける人の気持ちを聞くだけで、その人が「すごい!当たってる!」と思うことを伝えることができるのです。カウンセラーは、クライアントの方から「当たってます!」と言われるような言い回しはしませんが、リーディングをしっかりするという意味では占い師と似ているかもしれません。
人の目や相手の思いが気になって仕方がない時は、自分から離れてしまった自分の気持ちを自分に戻す作業が必要です。女性の場合、他者から自分の気持ちを受け止めてもらえると安心し、心に余裕が戻ってくることが多いようです。私も気持ちが落ち着かないときは、友達やカウンセラーに一方通行の話をたくさん聞いてもらいます。気づけば別の話題で盛り上がっていたりして、その頃にはもう「ま、いっか~」となっています♪でも、重症の場合はすぐにまた自分の気持ちが自分から離れていってしまうので、この作業を何度か繰り返します。
「誰も私のことを認めてくれない、分かってくれない」と嘆いたり怒ったりする方もいます。これは周りの人の言動に腹を立てながらも必死に笑顔をつくったり我慢している人が抱きやすい心情です。自分の本心や本音を押さえ込みすぎて、もう何がなんだか分からなくなった頃に出てきます。不規則な生活、特に寝不足が重なると更に不平不満が悪化します。逆に自分の本心や本音を口にでき、安心を得ることができれば、それを機に良く眠れるようになったり、栄養バランスの良い食事を摂ることができたりするようになったりもします。
人の目が気になる、分かってもらえない、認めてもらえない、どう思われているかを知るのが怖いなど、不安や焦りや怒りの感情のせいで憂鬱な毎日を過ごされている方は、ぜひカウンセリングにいらしてください。話すことでこれらの感情を外に放し、自分からも離します。以後もいろんな話していくと自分の本心や本音に気づき、「解放された」という気分になると思います。
今月も皆さまといろんなお話ができるのを愉しみにしております。
2015年10月6日
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや