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4月のひとこと

SMILE♪SMILE♪

 誰かのお顔を思い浮かべた時、それが「笑顔」だとホッとします。嬉しくなります。すてきだな!と思う人は、男女問わず、年齢問わず、笑顔がすてきです。笑顔は、周りの人を幸せにする力があるので、あなたのイメージもグッとアップします。

 よく行くお店でお会いするきれいな女性がいるのですが、周囲の人たちはその人のことがあまり好きじゃ無いと言います。理由を聞くと、みんな口を揃えて、「挨拶してもツン!としていて笑いもしないから」と言います。これ「だけ」の理由で、彼女がみんなから悪いイメージをもたれてしまっていることにびっくりしつつも、美人なのになんてもったいないのー!!って思いました。

 逆に、人に嫌われたくない!!という潜在的な意識が強すぎて、誰に対しても、どんな時でもいつも笑顔・・・っていうのも辛い感じがしますが、それでもいつもツン!としているよりは全然いいかも?と思ってしまいます。
ただ、人から嫌われたくない症候群の人がもうひとつ陥りやすいのが「ハッピー不安症候群」です。←こんな言葉ありません^^; たった今、私が勝手に作りました(苦笑)。

 物事がうまく進み始めると、あるいは幸せを感じ始めると、ふつうは嬉しくなりますよね。この状態を持続させたいって思いますよね。でもハッピー不安症候群の人は、こういう状態になると、途端に居心地が悪くなり、そわそわと落ち着きがなくなります。幸せになりたいと思いながらも、幸せな状態に心も体も慣れていないため、「不安」が生じてしまうのです。すると、無意識に、あるいは意識的に物事がうまく進まないように、あるいは不幸を感じるように行動し始めてしまいます(>_<)。
 たとえば、責任のある仕事を任された途端に遅刻ばかりするようになったり、彼ができて幸せを感じ始めると、急に彼に無理難題を言いつけて、彼を怒らせたり、彼を困らせたり。とにかく自分をサポートしてくれる人たちが自分を嫌うように無意識に仕向けてしまうんですね。「こんな私でも愛してくれる?」と試しているとも言えますが。そして、物事が悪い方に進み始めると、「ほら、やっぱりだめじゃん。どうせうまくいくはずないんだよ。私なんて・・・」となるのです。悲しみながらも、どこかで不幸な自分に落ち着けてホッとしていたりします。なぜならば、こっちの方が断然心も体も馴染みが深いからです。
 「愛された感」がなく、そんな自分を愛せず、親密になれた人を信用することができず、幸せや成功を掴む勇気がどうしても持てないからです。かく私もそのひとりでした。
 そんな私も含め、摂食障害を克服した人の中には、「自分で自分に、もう幸せになってもいいよ!と本気で思えた瞬間から治っていった気がする」「幸せになることを許せたら治った」とおっしゃる方がたくさんいます。
 
 では、そうなるためにはどうしたらいいのでしょうか?
意識(訓練)あるのみです!!・・・と私は思います。まず、自分を不幸な状況に持って行ってしまう考え方や癖に【気づく】ことです。その癖に気づかない限り、幸せにはなれないし、幸せになれても、どうしても自らそれを不幸へと導いてしまうので、その癖は頑張って直したいものです。
 でも、直そう!直そう!と思っていれば直るものではありません。長年の癖を変えるためには、真逆の癖を意識(訓練)するのが一番の近道だと思います。
なるべく幸せが持続するように意識して、前向きに物事をとらえるようにするのです。前向きな友達の言動を、できることから少しずつマネをしてみるのも良いですね。不安になる必要のない時に不安になりたくなったら、「ほら、また出てきたよ、不幸になるための癖が!!」と気づいてほしいです。もし大した根拠もないのに急に「もうだめだ!」と思ったならば、「何の根拠も無いのに、すぐにそうやって結論づけるのも私の悪い癖だな。何がだめなの?とりあえず答えを急いで出さずに、どうせ根拠がないなら、とりあえず保留にしておこう!良い風に考えてみるようにしよう!」と思ってほしいです。

 だけど・・・これってすごく体力気力勇気が居るし、面倒なんです^^;
長年の癖なので、悪い方に考える方がまちがいなく「楽」だし、「得意」なんですよね。ということは、良い方に考えるのはまちがいなく「面倒」で、「苦手」なはず。
でもこのままにしておけばまちがいなく「負の楽」を選び続ける人生になってしまいます。良い方に考えることに慣れるためには、そういう考えを持つことを意識していないといけません。でも先にも書いたように、これに慣れていない人ほど面倒だし勇気も要るので大変です。
だけどしばらくは『踏ん張って』欲しい。しばらく続けていれば、どんなことも習慣化していくからです。そうすれば、古き癖(悪い方に考えること)は徐々に出てこなくなりますし、新しい癖(良い方に考えること)も面倒でも苦手でもなくなってきます。
 
 持って生まれた変わらない性質は6割、環境や訓練で変えられる性格は4割といわれています。変えられない部分を責めるよりも、変えられる部分を変えていく方が絶対に幸せになれます♪
そのためには「責めるより、褒める」これしかありません。
褒められるようなことをすれば褒めます!ではなく、【責めないことはすべて褒めてあげる!】くらいの気持ちでいてください。そうすれば、必ず柔軟性のある、幸せになれる、幸せを持続したくなる性格に変わっていきますから(^_-)☆

 笑顔は人を癒やします。是非笑顔でいられるような前向きな考え方を癖付けていきましょう♪そのためには訓練あるのみ、意識あるのみ、継続あるのみです。焦らずにしっかりと、ゆっくりと頑張っていきましょう。

2011年4月1日 
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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