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過食症を克服できた気がします・・・
2007/10/17

先日、クライアントのSさんから嬉しいメールを頂きました。
克服できたかもしれない・・・という方からのメールは、ネバナラナイ!という強迫観念から解放され、ご自身から「幸せになってもいいんだよ」と許しを得ている開放感を感じます。
Sさんのメールもご自分に対する優しさがそのまま表れています。こういう文章は、摂食障害をしっかりと克服してしまった人たちにはなかなか書けません。(自分に優しくすることがすっかり当たり前のことになっているので^^)
Sさんから頂いたpureな言葉が、渦中にいる皆さんの心に何かを届けてくれることを祈って、ここに掲載いたします♪


あやさんへ
なんとなくなんとなくですが、ここ半年ほどで、過食症を克服できた気がします。「ま、いっか」がだいぶ板についてきて、食べることに対する、恐怖感・罪悪感が薄れました。
今でも食べ過ぎることは、よくありますが、「過食」ではなく、単なる食べすぎです。食に対する執着は人並みとまでは行きませんが、今までの約15年間の戦いには、一応、終止符打てたかな・・という感じです。
治ったきっかけ等はありません。
少しずつ少しずつ、あやさんやまわりの人に頼りながら自分の生き方を、見直していった結果だと思っています。
今でも60キロ以上あります。(体重計捨てたから、現在の体重はわかりませんが、会社の検診で春に計って以来、Gパン確認によります)でも、食べる量が安定してきてから、少しくらい食べても、太らないんだ!という感覚になりました。

今でも勿論やせたいです。

明日の朝やせてたら、どんなにいいだろうとも思います。でも、以前みたいに、やせてないと何々できない、とは思いません。今の自分でできることを探してます。

今の仕事も、9ヶ月で「自分には無理!」と潔く辞めました。今まではすべてODで辞めていたので(笑)*1 
ちょっとした進歩です。これから先のことは、ゆっくり考えます。

6年続いた薬も、自己判断でやめました。先生にはきちんと告白して、おこられるかと思いましたが、おこられず、「きちんと病院には通いなさい」と言ってくださいました。今でも、近況報告に月一で通ってます。

ここまでこられたのも、あやさんをはじめ、まわりの多くの私を支えてくださった方たちのおかげなのです。あと、カナちゃんのおかげです。*2

本当にありがとうございました。そして、これからも摂食障害の仲間達のよきカウンセラーとして、がんばってください。私たちの気持ちを、一番わかってくれるのは、家族でもなく、先生でもなく、克服者であるあやさんでした。

*3
「このままの考え方で生きていくのは、ちょっとつらいよー」
と教えてくれたのが、過食症なのですよね。
今になると、その言葉の意味がわかってきた気がします。私のメッセージなどでよろしければ、是非、使ってください。せめてもの恩返しです。でもそれなら、もっとかっこよく書けばよかったな。。。
時間はかかったけれど、決して治らない病なんかじゃないということ、伝えられればと思います。実際にこの病気になった人でないと、分かりにくい、複雑な心理があるんですよね。
過食がなくなったって、人生がばら色になるわけではなく、(以前はそう信じていたけど)これからだって、いろいろな事がおこるでしょう。でも、完璧な人生なんてないし、それを求めていたら、つらいだけですよね。

これからも、病気に教わったこと、あやさんをはじめ、皆さんに支えられてきたこと、忘れずにいきます。

「ま、いっか。何とかなるよね〜」って。

P。S。
姉とは最近、過食についてなど一切話さなくなりました。その事が、もう克服した証だと思います。以前は毎日のように、「食べちゃった〜」「食べずにいられた〜」とかやっていましたから。


*1)以前のSさんは、ご自身の体力・気力の限界を認めることができず、頑張り過ぎて疲れ=今まで出来ていたことが出来なくなってゆき、すると、そんなご自分を責め、その思いから逃れるためにOD(薬の大量服薬)や過食などをされ、その結果仕事を辞めざるを得ない状態に陥るということがありました。     
*2)Sさんの愛犬の名前です^^ 捨てられそうだった老犬を引き取り、家族の一員としてとても大切にされています。

*3)←この印以降の文章は、私がSさんに掲載の許可を得た時に頂いたメールの内容です。

2007/10/17
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