摂食障害カウンセラー長谷川あや主宰 摂食障害のカウンセリングルーム
摂食障害を克服した心理カウンセラーによる、摂食障害専門カウンセリングルーム
あや相談室TOPへ
あや相談室のご案内
私の経歴
みなさまから頂いたお言葉
個別カウンセリングについて
個別カウンセリングFAQ
個別カウンセリングのご予約
グループカウンセリング(パティオ)とは
プチパティオ参加のお申し込み
家族のパティオ参加のお申し込み
講演会の内容
講演活動のご紹介
産経新聞に掲載された記事のご紹介
「摂食障害治療サポートガイドブック」の紹介
オススメの書籍「がんと向き合って」の紹介
朝日新聞東京版に掲載された記事
摂食障害関係
健康全般
その他
何が違うんだろー(byあや旦那)
2006/11/28

もう年末。あや相談室のサイトの整理なぞをしておりましたら、ここに日記があったことを思い出しました。というわけで、女房にはないしょで書き込んじゃいます。あ、旦那です。
 お互い20代で結婚して、あたしゃもう40歳ですよ。結婚して10年になりますか。長いような短いようなという感じです。
 最近、女房を見ていて、「あれ?以前と違うなぁ」と感じることがあります。何が違うのかよくわからないんですが、明らかに違うんです。何かが。
 我が家の歴史は、ぶつかり合いと、怒りと、涙と、笑いと、絶望と、「まぁいっか」の歴史なのであります(たった10年ですけど)。役所に離婚届取りに行ったことは数知れず。朝方まで大声で語り合う(つまり夫婦げんか)こと数知れず。私のプチ家出も数知れず…です。離婚の危機の回数はギネスブックに載るかもしれません。
 女房と私の両親もいい迷惑です。「もう、離婚しかない」と泣いて電話してきたかと思えば、その翌週「マンション、買っちゃった♪」「結婚記念日にいいレストラン知らない?♪」と電話がかかってくる。たまったもんじゃありません。
 子ども達だって、夫婦げんかの末「もう、パパはお空の星になるからぁ!」と家を飛び出て行って、朝になったら帰ってきて布団で爆睡してたりして、もう子どもらもわけわからんでしょう。
 そんなこんなのまるでドタバタ喜劇のような我が家です。
 えーっと、何の話しでしたっけ?
 あ、そうそう、最近の女房は何が違うか、ってことでしたね。
 なんかうまく言えないんですが「それって、自然体だなぁー」と思うことが多いんですよね。「自然体」というと、平常心とか、感情や気分の起伏の無い様子を言うのかも知れませんが、そういうのとはちょっと違います。「気負いが無く、なすがままに受け入れる」というのが近いかも。以前は、なにかと「なんで私だけが」という言葉が多かったように思いますが、最近は「私はこうだから、仕方ない」という感じの言い方をしてるな、と気が付きますし、「こういうところは、私は損な性格だな」で済ませてしまうことが多い気がします。これ、なにげない事かも知れませんが、大きな違いです。もちろん、急にそう変わったわけではなく、10年いやその前から少しずつ、変わってきたのだと思います。そして最近、ようやくそういった変化に気が付いた、ということだと思います。
 自分の短所に気づけば、「改めねば」と思ってしまう。「それを改めないのは怠慢で罪悪だ」とさえ思ってしまう。それは、人によって強弱はあっても、ほとんどの人がそう思うのではないですかね。みーんな子供の頃から「がんばれ、がんばれ」言われて生きてきましたもんね。
 そんなに短所があることはいけないんでしょうかね。短所って、ほんとに短所なんですかね。しっかりとそれは短所だ、これは長所だ、って認識してないといけないんですかね。なにより、みんなそんなに自分のことよく知っているんですかね…。
 摂食障害は克服しても、なかなか自分を認めることができない性質、またそういう自分を周囲が認めてくれていないと思ってしまう性質、そういったものに苦しみ続け、それでも2人の息子を生み、子育てをし、仕事もし、現在に至る女房です。極限までがんばり、がんばり続けなければいけないと自分にむち打って来た女房。ここに来てそこからスポッと抜け出したように見受けられます。「あんな自分もこんな自分もやっぱり自分。それは善し悪し関係なくまるごと受け入れよう」という気づきがあったのか。またそれは「自分というものへの敬意」ということなのか。凡人の私にはわかりませんなー。
 そういえば、先日、ロッククライミングのインストラクターをしている方と話したとき、「山のぼっていると、自分の体と心は、『借りもの』と思うときがある。与えられた完全無比なそれに敬意を払い、いとおしく思い、仮に与えられているものと捉えて大事にしていなければ、極限の状態になったとき、人は簡単に己のいのちを放り出してしまう」と、ふかーいことを仰っていました。
 何はともあれ。人って変わることができるんですね。変化はなかなか気づかないものなんですね。私は、これだけは偉そうに言いたい。摂食障害で苦しんでいる方、その旦那さんや奥さん、ご両親、ご兄弟。必ず変わりますって。毎日毎日苦しみ、悩んでばかりの繰り返しでひとつも良いことなど無いと思われているかもしれませんが、目には見えないけど、わずかずつ、本人は変わっていっているはずです。そして周囲も。ふとある日、変化に気づいたとき、全てこれまでのことはチャラになります。あとは大きなご褒美が待っていますよ。我が家で言えば、それは「絆」かな。うひっ。こっぱずかしい。
 それと、夫婦の相性、親子の相性って、関係ないと思いますよ。お互い我慢しない関係なんて誰とでも簡単にできますから。わがまま結構。自分勝手・好き勝手結構。でも我慢は無駄。我慢してたら向き合えないし、頑張って我慢してたって結局、被害者意識しか生まれないですから。100万回「もうだめだぁ〜」があったっていいじゃないですか。子どもや親類をまきこんでしまってもいいじゃないですか。幸福の種はそんなこんなをまるごと吸い取って、日々成長していますよ。
 旦那でした。
2006/11/28
プライバシーポリシー(個人情報の取扱い)
皆さんが安心してご相談頂けるよう、カウンセリングやPATIOにおける守秘義務を厳守致します。
また、送信されたメールの個人情報は、厳正な管理の下で安全に保管し、外部にもらすようなことは絶対に行いません。
著作権について
当サイトで提供されているコンテンツにはすべて著作権があります(ただし提供物を除く)。 著作権者の承諾なしに無断で他の電子メディアや印刷物などに転載することは法律で禁じられています。当サイトのコンテンツを電子メディアや印刷物などに再利用することを希望される方は、こちらよりお問い合わせ下さい。
このサイトに関するお問い合わせはこちらのメールフォームよりお送り下さい。
Copyright(C) HASEGAWA AYA COUNSELING ROOM, All Rights Reserved