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なんとかなるさ♪
2005/02/24
とんちで有名な禅の高僧の一休さんは、亡くなる時に三巻の巻物を弟子たちに渡し、「この遺言状は、将来この寺に大きな問題が生じたときに開けなさい」と言って息を引き取ったそうです。
それから百年後。一休さんが住職をしていた大徳寺で、寺の存亡にかかわる大問題が発生しました。お寺の人々はどうしたらいいかと頭を抱えてしまいました。そのとき、その中の一人が百年前の一休さんの遺言をふと思い出し、「知恵者の一休さまの遺言だから、難局をみごとに乗り切る秘策がきっと書かれているはずだ!」と言いました。そこで藁にもすがる思いでみんなで3巻の巻物を開いてみると、そこには 一巻目・・・・・大丈夫 二巻目・・・・・心配するな 三巻目・・・・・なんとかなる と書かれてあったのです。
「しんぱいするな だいじょうぶだ なんとかなる」
それを読んだ寺の人々は一瞬ぽかんとしましたが、次の瞬間急に気持ちが楽になり「そうだ!きっとなんとかなるはずだ!」と思い始め、その結果どうにもならないと思われていた大問題を見事に解決できたそうです。 「なんとかしなくては!」と気が競っている時=できないことやしたくないことばかりに目が行ってしまっている時です。こんな時に、正反対の言葉「大丈夫!なんとかなるさ♪」を思い出すのはとても難しいです。 でも、ネガティブな言葉や感情も、ポジティブな言葉や感情も、その人の「長年の癖」なので、「あ!これって私の口癖よね!」と気づくようにしていけば必ず変えていけます。 日頃から何気なく「大丈夫だよ〜」「なんとかなるよ〜♪」と自分に言ってあげていると、今までは「なんとかしなくては!!」と思ってきたことでも「でも、なんとかなるよね?」が付け加えられるようになっていくのです。
私は「もうダメだ〜!どうにもならないよ〜(涙)」と思った時、どこにもそう思える根拠がなくても「大丈夫!」と声に出して言うようにしています。実はこれ、結構勇気が要ります。 でも「大丈夫、なんとかなるよ!」は、私にとってすごく安心できるお守りの言葉なんです。 「ま、いっか♪」もそうですが、これからも不安がっている自分、焦っている自分、疲れている自分がホッとできる言葉や場所を大切にしていこうと思っています。 と同時に、できないことよりも、駄目な時にでもできることに目を向けていくことも忘れないようにしています。
2005/02/24
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