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歯科矯正
2005/02/15

私は受け口です。
実のところあんまり気にしていないのですが、受け口のせいで、小学生の頃男子から「猪木!」とからかわれたり、音読が上手にできないことはイヤでした。でもそれよりも口の上にある大きなホクロの方がイヤでした。

中学生になった頃から、ホクロと受け口だけじゃなく、顔全体が嫌いになりました。自分は世界で一番ブスだと思いました。顔全部を整形したいと真剣に思うようになりました。「目がイヤ!」などと言うパーツ的な悩みではなく、とにかく自分の顔の全てがイヤでした。今ならば、醜形恐怖症という病名がついたことでしょう。

16歳の頃拒食症になりました。次は過食症。
この頃は、とにかく痩せたい!と思っていたので、受け口のことは2の次3の次になっていました。

摂食障害を克服し、仕事と家事と育児のある生活にも慣れてきたら、今度は顎関節症に悩まされるようになりました。
以前は、過食をすることが疲れやストレスのバロメーターになっていたのですが、最近は顎の痛みがそれに替わったようです。
結局体か心のどこか(その人のウィークポイント)に必ず出てくるんですね(^-^;)。

顎関節症になると、顎や歯が痛くて口がうまく開けられず、仕事に差し障りが出てきます。これは問題です。
と言うわけで、顎関節症の原因でもある受け口と顎のズレを治すために、長谷川あや、34歳にして歯科矯正を始めることにいたしました♪

・・・にしても痛い(>.<)!
矯正器具を着けたら、固いモノはもちろんのこと、繊維の豊富なモノが全っく食べられなくなってしまいました。前者は、強く噛むと歯が痛いから。後者は、思いっきり器具に挟まって取れないから。
最初は「おっ!?この調子なら痩せられるかも♪」と思いましたが、毎晩欠かさず食べている甘いモノはどれもやわらかーいので難なくクリアー(笑)。
ただ、お菓子と同じくらい好きな野菜類は痛くて噛めないし、詰まるし全然ダメ〜〜(涙)。噛めないってすごくストレスです。

入れ歯の人もきっとこんな感じなんだろうなーと思い、今更なんだけど、入れ歯をはめている祖父母の気持ちがよく分かりました。
すごく嬉しいことがあり、100グラム1万円もするビーフステーキを家族にご馳走したことがあります。でもおじいちゃんは1口食べて箸を置いてしまいました。(おばあちゃんは無理して食べてくれたんだと思います)おじいちゃんは「固くて食べられないや」と理由を言ったのに、私は「こんなに柔らかいのになんで〜?」と言ってしまいました。こんなに高いお肉なのに、こんなに柔らかいのに、きっと喜んでもらえると思ったのに・・・という気持ちが強かったからです。だからステーキの替わりのモノを出すつもりもなければ、包丁でもっと細かく切ってあげる気にもなりませんでした。
でも今なら分かります。いくら軟らかくても肉には繊維があるから、細かーく切ってあげないとだめだったんだって。ご飯ももっともっと軟らかく炊いてあげればよかったんだって。
祖父母にそう言われればそうしたと思うけど、二人とも私に気を使って、と言うかそういうことをお願いするのがイヤだったんだと思います。

知らないって怖いっ。知ろうとしないって怖い。でも思いやりの気持ちがあれば、優しく接することはできるし、気づけることも沢山あるんですよね。うーん、反省っ。


・・・にしても邪魔(>.<)!
時間と共に慣れていくんだろうけれど、歯にも唇にも器具が当たり、ものすごく不快です。器具が邪魔してうまくしゃべれないし、器具のつっぱったところが当たるところには口内炎が出来てしまいました(涙)。
しかも歯科矯正中に「してはいけないこと&しなければいけないこと」がいろいろあって、もうヤ〜〜〜!

でもまだ3日しか経っていないのだから。治療費もすごく高かったんだから。先は長いのだから。ポジティブにいかなきゃ。

・・・と思いつつもやっぱりため息。
はぁ〜、歯科矯正をせずに済む人が羨ましいっ。

でも今や歯科矯正は全然珍しいことではなく、している人たちが結構多くてびっくり&ホッ。

ってな具合で、前向いたり後ろ向いたりしながら、最後は「よし!私も頑張るぞ〜!」という前向きな気持ちで落ち着きました。
偉いぞ!!自分!←こういう自画自賛は非常に大切です(笑)。

・・・結局、何が言いたいのか?
やっぱり気になるんです--; 自分の口元が。
クライアントの方が歯科矯正をしていても、私は全然気になりません。私のカウンセリングにいらした方が、私の口元なんてぜーんぜん気にならないのも「頭」ではよーく分かっています。
でも、でも・・・なんですよねーっ(笑)。
この気持ちって、過食に悩んでいた頃に「人はそんなに見ていないよ」と思いつつも、どうしても外に出られなかった時の気持ちに似ています。似ていないのはそんな自分を責めたりしていないことと、ゴール(矯正器具はいずれ取れる=受け口も治る)があることです。
自分を責めていないから、気になる部分を気にしつつも、結局はいつも通り、いろんなことが楽しめてます。
こう考えると、したいことを行動に移す勇気や、自分を責めない勇気(=自己弁護を振るう勇気)ってすごく大切ですね。

2005/02/15
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