摂食障害カウンセラー長谷川あや主宰 摂食障害のカウンセリングルーム
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体重の管理
2005/02/14

主人と結婚する頃には過食も大分減り、してもあまり凹まず、凹んだとしてもなんとか普段通りの生活が過ごせるようになっていました。そしてその半年後に妊娠。「やった〜!!これで何でも好きなものが食べられる〜♪」と喜びました(笑)。母が妊婦さんを見るといつも「妊婦さんの大きなお腹は幸せの象徴ね」「妊婦さんが太って何が悪い?」と言っていたからかしら?私は「妊婦さんならば普通の人の2倍食べても太っても誰にも文句は言われないし、堂々とみんなと会える!!」と思ったのです。

妊娠3ヶ月の中頃から食べ悪阻(食べていれば気持ちが悪くならずに済むつわり^^;)が始まり、お腹はもう6ヶ月くらいの大きさになっていました。
悪阻が治まると食欲は更に増し、お腹が空いて真夜中に起きてしまうようになりました。そこで枕元におにぎりを2つ置いてから眠り、夜中に起きてしまったら、それを寝ながら食べる・・・という生活を送りました。その結果、1ヶ月で2,3キロずつ太ってゆき・・・さすがにこれはやばいかもと思い、始めたのがマタニティースイミングでした。週に1度のこの教室では、いろんな妊婦さんと会えるし、先輩ママやインストラクターの先生からいろんな情報を得ることができました。とても楽しかったです。
それでも臨月には体重が20キロも増加(>0<)。

私が選んだ産院(入院中の食事が美味しいと評判な産院を選びました。アハハハハ)のおじいちゃん先生は、妊娠中の体重管理に関してあんまりうるさく言う方ではありませんでした。
でもさすがに最後は「ちょっと太り過ぎだよ」と苦笑いされてしまいました。今更遅いですよ〜、先生(苦笑)。

そしてワンちゃんもびっくりのスピードで、3650グラムのBigboyを出産しました。体力、気力共に充分で、産後の回復も早く、母乳も捨てるほど良く出ました。

結婚当初、まだちょっと残っていた食や体重への抵抗・こだわりは、これらを気にせずに済んだマタニティーライフのお陰で一気に解消・解決・克服することができました。
こうなれたのは私は摂食障害が治りかけだったからかもしれませんが、クライアントの方々を見ていても、妊娠中は過食衝動が穏やかになる方が多いように思います。
医学博士の西園文先生も「精神疾患を持ちながら妊娠する方の場合、妊娠中は症状が軽いことが多い、といわれています。個人差はありますが、過食症においても、妊娠前の過食(嘔吐)の頻度よりは軽い方が多いように思います(摂食障害治療サポートブックより)」とおっしゃっています。

一方、私のカウンセリングを受けにいらっしゃる方の中には、妊娠を機に摂食障害に陥ってしまった方も少なくありません。その理由はいろいろですが、やはり一番気になるのが、妊娠中の厳しい体重管理です。

私の母の時代とは違い、今は「小さく産んで大きく育てる」のが良いとされているんですよね。
5〜7キロまでしか太ってはいけないと言う病院が多くてびっくりします。
初めての妊娠、出産、育児。何もかもが不安でいっぱいの妊婦さんにとって、主治医や助産婦の言うことは絶対です。
体重の管理は、妊娠中毒症などの合併症の予防や、胎児が育ちすぎて難産になることを懸念してのことなのでしょうが、摂食障害に陥るような「ねばならない感情」の強い人たちに「○キロまでしか太ってはいけません!」というような命令口調や指示は、強いストレスになります。
それに加え、最近のマタニティー雑誌の表紙は、産前と変わらぬ体型を披露しているおしゃれな妊婦さんやママたちの写真ばかり。これも「ねばならない感情」の強い妊婦さんたちにはかなりのプレッシャーになります。

クライアントの方の中には、「他の妊婦さんよりも痩せていなければ!」とか、「あまり太らずにいると先生や助産婦さんから誉められるから」と言ってダイエットしたり、検診日の前日の夜と当日の朝ご飯を抜いて、体重測定に挑むという方もいます。
気の抜けない(食)生活のストレスで過食や拒食がひどくなる方たちはみな、そんな自分はママになる資格がない!と責めます。
これが摂食障害の悪循環を生み出します。
こんな生活がママや赤ちゃんにとって良いわけがありません。

では、どうしたらいいのでしょう?
「ねばならない(○か×か)タイプ」の人たちにとって必要かつ大切なのは、「そうそう!そんな感じでいいのよ〜」というような緩やかな言葉や環境です。
例えば妊婦さんには「食べたいモノは何でも食べていいですよ。確かに太り過ぎも良くないけど、痩せ過ぎも良くないしね。情報に惑わされすぎず、不安なことはその都度なんでも相談してくださいね〜」という大らかなアドバイスが良いのです。
逆に、私たちとは正反対の「な〜んにも気にしない、ちょっと気になってもすぐに忘れちゃえる(△)タイプ」の妊婦さんならば、ちょっと厳しい命令口調のアドバイスが適しているでしょう。

もし体重管理の厳しい産院を選んでいたら、私もどうなっていたか分かりません。私の周りには体重の増加についてあれこれ言う人たちがいなかったことも良かったのだと思います。

でも何よりも大切なのは、今の自分に合う場所(良い出会い・良いきっかけ」を【自分で選ぶ勇気】ですね。

と、こんな感じで大したハプニングもなく、大いばりで新米ママになった私でしたが、幸せな時間はそう長くは続かず・・・。
↑なんとなーくそんな気もしていたんだよねー^-^;)
育児の開始と共に私の生活はすべてのことが「ねばならないもの」になってゆき、その結果、見事に過食をぶり返してしまいました。
2005/02/14
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