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万引き（３）
2003/05/17
「言われなくても呼ぶよ！」店長が怒鳴った。
間もなくして警察官が二人来た。彼らと一緒に
派出所に行った。
「親も呼んでください！」私は泣きながら言った。
警察官は母に電話して、何があったかだけ言うと
受話器を置いた。
「あんたはもう未成年じゃない。
病気だろうが何だろうがんなことはカンケーねえ！
自分のしたことは自分で責任を取れ！
今度やったら窃盗罪で逮捕すっからな！
そうなったら人生終わりだぞ。分かったか？
もう２度とこんなところに来るな。」
すごい！警察官の言ったセリフを今でも鮮明に覚えている(^-^;)。
彼らはものすごく怖かった。でもすごく優しかった。
そんなことがあってもふとまたしたくなるときが
何度もあった。
万引きしようとするときはいつもその前から放心状態だった
気がする。何を盗ったかも後で見て分かる感じだった。
でもこの一件で私は心底懲りた。
「万引きはしちゃいけないことだから」なんていう理由
じゃなくて、今度見つかったら私の人生は終わりだ！
その恐怖だけでやらなかった。
いくら魔がさしても万引きだけは絶対にできなくなった。
このことを知っているのは私と母とあの時の警察官だけ。
私にとっては非常に勇気の要る暴露話(^-^;)。
2003/05/17
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