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勉強
2003/05/15
得意なのは英語と音楽。 それ以外はまーまー。科学と国語(特に漢文・古文)は 吐きたくなるほど嫌いだった。
ある時「1に勉強、2に勉強。3.4も勉強、5も勉強〜♪」と ふざけて歌ったら父が「通信簿に5が増えたら、その都度 好きなものを買ってやる」と言った。 別に買ってほしいものなんて何も無かった。 でも私はそのころから勉強にはまっていった。
学校では少しずつ誰とも話さなくなっていった。 部活をさぼり、学校の行き帰り道も一人。 お昼のお弁当も一人。 なんだこの方が楽じゃん。 寂しくなんてなかった。だって私には「勉強」が あったから。
勉強はやればやるほど、頑張れば頑張るほど「数値」で それが評価された。 すごく分かりやすい!
私は寝る間も惜しんで、食事中も お風呂に入っている間も勉強するようになった。 寝ても覚めても勉強していた。
高校2年の通信簿は科学と国語以外は全部「5」。 学力テストは学年で上位5位に入った。 誰もが驚いた。
「やればできる」「頑張っただけ報われるんだ」 そう思うようになった。 そしてそうしない人たちをバカにするようになっていった。 (いつも「自分」が基準だったってことですね^-^;)
「あやはすごいね。私なんて30点だもん」と言われても 嬉しくも何ともなかった。 「あんたは頑張らなかったからでしょ? 友達と遊んでばかりだったからでしょ? 頑張ればね、誰でも成績は良くなるんだよ。 私がどれほど頑張ってこの点を取っていると思っているのよ?」 と思った。
帰宅するといつも必ず弟の部屋から楽しそうな声が聞えて きた。弟はジャニーズ系の顔をしているのですごくモテる。 おまけに誰に対しても優しいから友達が沢山いた。 そんな弟が私はいつも羨ましかった。
でもそんな弟に唯一勝てたのも「勉強」だった。 私はいつしか弟を「バ〜カ!」と蔑むようになった。
2003/05/15
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