感情を伝える
言いたいことを我慢している(感情を伝えずにいる)と、
後で必ず切れる(感情的になる)ことに気がつきました。
同時に、言いたいことを感情的にならずに伝えることが
できれば、後で切れる必要がないことにも気がつきました。
こうしたらいけないのではないか?こんなことを言ったら
怒られるんじゃないか?と思いつつ、自分の気持ちを押し
殺し、無理して何かをした後は、決まってイライラカリカリ。
そしてささいなことをきっかけにプッチン!
自分の言いたいことやしたいことができないと、後で必ず
そのストレスが表に出てきてしまうのです。
外面は良くても、家では・・・という方が、まさにこんな
タイプだと思います。
以前の私もそうでした。例えば自分のことでいっぱい
いっぱいなのに何かを頼まれると嫌といえず、でも本当は
嫌なのににっこり笑顔で頑張ってしまう。
そして疲れて家に帰って来て、ちょっとしたことをきっかけ
にしてぶち切れる(苦笑)。
家族はあまりに不理屈な私の態度にあきれるやら、激怒す
るやら。そのときはカッカッしている私も切れた後、
しばらくすると冷静になり、スッキリしたり凹んだり。
でも自分が切れたのは、自分の気持ちを相手にちゃんと
言えなかったからだとは思うわけもなく、あくまでも
「お母さんが~をしたせいだ!」みたいに、誰かや何かの
せいにしてきました。
というか本当にそうだと思っていました。
家事が忙しくても「子供に遊んでよ~!と言われると
「も~!今忙しいのにぃ」と思いながらも無理して遊んで
あげていました。でも本当は早く家事をしなければ!と
思っているので、だんだんイライラしてきてちょっとした
ことをきっかけにプッチン!
「もういい加減にしてよ!なんであんたたちはいつも
そうなの?そんなんだったらもうママ、遊んであげない
わよ!」みたいな(苦笑)。
すごーく自分の言動を正当化していますが、実はもともと
遊んであげたくなかったわけでして。
でも子供としては、遊んでくれると言ったから一緒に私と
遊んでいただけ。だからいきなり切れた私にびっくり!!
なんですよね(苦笑)。
実は私の母も、私と同じタイプの人でした。
私はいつもいきなり切れる母にびくびくおどおどして
いました。
何をしたら怒られるのか、何をしたら褒められるのかが
全然分からなくて、いつも母の顔色をうかがっていました。
でも母はそんな私の気持ちに気がつかない。もちろん悪意も
ない。
いつも私だけが「なんでなんだろう?」「どうしてなんだろう?」と悩んでいました。でも今なら分かります。
母が怒ったのは私が何か悪いことをしたからではなく、
それがきっかけになって切れていただけなんだなって。
本当はその前に自分の言いたいことを誰かにちゃんと
言えなかったからなんだなって。
自分の感情を人にちゃんと伝えることができない人の
子供もまた自分の感情を人にちゃんと伝えることができない。
どちらも感情でしかものごとを伝えることができず、
コミュニケーションスキルが育たず、自己否定に走り苦しむ。
ずーっと前に、なにかの本でこんな感じの言葉を読んだ
ことがあります。
そのときはその意味がよく分かりませんでしたが、今は
なるほどなと思います。
さて、最近の私はというと、家事が忙しいときは
「ごめんね。ママね、今ちょっと手が離せないの。パパと
遊んでいてくれるかな?」とか「これが終わったら遊べる
から後15分待ってよ。タイマーつけておくからさ」と
言うようにしています。
子供って(子供じゃなくても)わかりやすく説明すれば
ちゃんと納得してくれるんですね。
そして約束通り家事を済ませ15分経ってから子供に
「お待たせ!」と近寄ります。これだと私も切れる必要が
なく、お互いにとってとっても楽なんです。
このことに自信を持った私は、今では誰に対しても、
言いたいことはなるべくその場で冷静に、わかりやすく
(子供といえども、お友達に説明するようにわかりやすく)
言ってみるようにしています。
冷静になれないときは、感情的になる前に、そうなりそう
なことを先に伝えておきます。
「私、今日はなんか分からないけどかなりイライラして
いるみたい。もし当たってしまったらごめんね~」
とか(笑)。
このように自分の感情を素直に人に伝えられると、
そのときの自分の感情を確認できて切れにくくなります。
でも既にイライラしているときなどは、こうした後でも
切れてしまいます(^-^;)。
そんなときはなるべくその場を離れ、後で冷静になってから
「あの時私はこう思ったの」とシンプルにそのときの
感情を伝えます。
自分の気持ちをきちんと言えるようになると、相手の
気持ちもきちんと聞いてあげられるようになるんだ
なーと思う今日この頃です。
同じように、相手の気持ちをきちんと聞いてあげられる
ようになると、自分の気持ちをきちんと伝えることが
できるようになります。
どちらが先でも結果は同じです。お互いにできないところを
つつくよりも、みんなが「今できることから」始めていけば
必ずいろんなところに新しい風が入ってきます。
もしその風があまり心地良いものではないならば
またそこから、できることから変えていけばいいのです。
大切なのは、いつでもどこでも、変えられるところを
変えていこうとする意識と勇気だけだと、私は思います。