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お嬢さんは、一人暮らしという今の自分の「したいこと」を実行に移せました。これはとても勇気のいることです。とても良いことだと思います。
摂食障害を克服していく為の大きな前進です(^-^)/
動機は何でもいいんです。「痩せたい」でも「過食を止めたい」でもなんでも。
とにかく何かをすれば必ず何かを感じます。この繰り返しの中で、お嬢さんは
「自分にはできることとできないことがあるんだな。ここまではokだけど、ここから先は自分にはきついことなんだな。ここまでやるとみんなに迷惑をかけるんだな」・・・という感じで、自分なりにいろんなことに「納得」していきます。
この「納得」が摂食障害の克服(=心の自立)にはとても大切なのです。
逆に、本人や家族が新たな変化を怖がり何もできずにいると、できないことやしたくないことばかりに目が向いていってしまいます。これはとても辛いことです。
当然そんな現実からますます逃げたくなってしまいます。でも逃げられない。
だから現実逃避の過食もひどくなります。
私も20歳の時に一人暮らしをさせてもらいました。実家にいると過食し放題だったからです。でも一人暮らしをしても過食は止まりませんでした。このとき初めて「どこにいても同じなんだなー」と感じました。一人暮らしは良くも悪くも自由でした。寂しさや不安や焦りを自分一人で受け止めるしかない苦しみに耐えつつ、今までこの辛さを全部親のせいにしてきたこと、親に当り散らしてきたことに気がつきました。結局一人暮らしは2年でおしまい。ちょっと嫌でしたが実家に戻りました。親の考え方や目が負担になることもありましたが、帰れる家があるっていうことはいいことだなと思いました。
もしあの時、一人暮らしを親に反対されていたら、2年間の一人暮らしの中で
私が「感じたこと」を得ることは無理だったでしょう。
一人暮らしだけじゃありません。その時々の自分が悩みながら苦しみながら必死で決めたことを、私は勇気を出して1つ1つ実行していきました。
全部が全部成功してわけではありません。後悔や失敗の方が多かったと思います。
でもそれでも少しずつ、そして確実に「今の自分でできること」は増えていきました。と同時に「今の自分でできないこと」も許せるようになっていきました。
「ま、いっか」が増えたことで自分を責めすぎることが減り、立ち直りも早くなり、人とのコミュニケーションも上手になっていきました。減らそうすればするほど増えていった過食と体重が自然に減っていったのはこの後のことです。
摂食障害の克服するためには、どんな変化も良い変化です。お嬢さんが自分で
自分の「ま、いっか」を見いだして行けるよう、これからもお嬢さんのしたいことを応援しております♪
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