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「メディア」についての話が出たので少し。あまり摂食障害とは関係ないかも知れませんが。
最近の北朝鮮報道については、NEWSを見ていても何か目に余るものがあります。北朝鮮のドラマを紹介してその裏を探ったり、フリージャーナリストなる人が北朝鮮に行った際、市民が明らかに困惑するであろう質問を投げかけ、「ほれ見たことか、こんなに市民は政府にだまされている」とう主旨の報道をしてみたり、はたまたスポーツ試合の為に訪れている人たちを、一定の視線でのみ報道したり・・・。これはNEWSではなく、単なるワイドショーネタです。
「真実」というのは、見る方向によって様々な形に見えるものです。「先入観」という方向から見れば、それに収まりきるだけのものしか見えてきません。また、大衆に迎合しようとする視線からは、真実の片鱗すら見ることはできません。
「あや相談室」にも様々な取材の申し込みがありましたが、半数以上は北朝鮮報道と同様、一般の人が持つ摂食障害への先入観をそのまま報道するものか、またはおもしろおかしく、ただただ「あー大変な人もいるんだねー」ということに終始するであろう報道の形か。そんなもんだったと女房も話していました。
もちろん、私から見ても、ちゃんと報道してくれた、と思うものもあり、メディアも捨てたもんじゃないと思いましたが、そう思えたのはごくわずかです。「こりゃひどい!」と女房と憤慨しまくったこともありました。
報道と言うのは、視聴サイドとの明確な信頼関係の上で成り立つものだと思っているのですが、昨今の報道を見る限り、どう見ても無作為にしかも、視聴者の影響を考えず、ただ商業主義的にタレ流すという風潮が多いように思います。
そういう意味では北朝鮮のあのキモチ悪い報道とさして代わりがないように思えて仕方ありません。
やはり、見る側が報道側の意図をちゃんとくみ取って偏見や迎合してくる部分は取り除く、報道されることが全ての真実ではないと思って観る、少しでも疑問に思うことはネットなので他の方面からの情報をみる、など自分なりに見方を考えないといけないのかなぁと思ったりします。
ひさしぶりにおカタいことを書いてしまいました。失礼しました。
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