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お嬢さんのこと、ご心配ですね。
心中お察しします。
過食というのは心理的な習慣があるのが常です。
最も影響を及ぼすのが、年頃の女性にありがちな、「痩せたい」という想い。
これは周囲の様々な環境から刷り込まれた価値観ですが、人間、普通に肉体の欲する食欲に対応して食べ物を摂取していれば、そうそう太るものではありません。
ただ、肉体に必要以上に摂取するというのは、そこに「愛情不足」が存在します。
ただし、この「愛情不足」は、本人の主観に基づきますので、子供がそうなったからといって全ての親に愛情が欠如しているわけではありません。
そこに僅かなすれ違いがあっても、子供にとって親が全て、という時期では非常に大きな喪失感を生じることになるのですね。
愛情不足を感じる子供は、自分で自分の存在価値を見いだすことが難しいです。
ですから、周りから誉められたり、認められたりすることで、自分の存在価値を得ようとします。
お嬢さんの「何でもやってしまおうとする」というのは、「私はこんなにいろんなことができるわよ。私はこんなに役に立てるわよ」という心理を感じさせますね。
今は彼女のやりたいようにさせてあげるのが良いと思いますが、もしできるのであれば、お母さんから「一緒にやりましょう。お母さんは一緒にやりたいわ」という言葉をかけて、二人でする、という時間を持たれると良いのではないかと思います。
「お母さんの仕事がなくなっちゃうわ」と笑って言えるくらいの余裕を、まずお母さんが持たれることで、彼女の中にももう少し余裕が生まれるのではないでしょうか。
中学一年ともなれば、なかなかスキンシップで補うことは難しくなってきますが、自分の存在価値を見いだせず不安になっているお嬢さんの心を抱きしめてあげるような接し方を、お母さんご自身が心がけることで、彼女の中に生じている「空洞」が満たされていくのではないかな、と思います。
空洞が満たされれば、他の何かでそれを埋めようとする衝動も軽減されるはずですから。
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