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【きっかけ】最初はちょっとしたダイエットのつもりで嘔吐する
(この時は「いつでも止められる」と思っています)
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【楽しみ】
過食嘔吐がストレス解消となり
(無意識にor意識的に他の楽しみやストレス解消法を減らしていってしまいます)
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【依存】
過食嘔吐が辛い現実を一時忘れさせてくれる、唯一の楽しみ・現実逃避の術になってしまい
(止めたくて止められない、なくてはならないものとなってしまう)
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【習慣】
現実に嫌なことがあってもなくても、決まった時間や決まったシチュエーションで
過食(嘔吐)するようになる
・・・という人たちは性別に関係なく、とても多いんですね。
ここで問題なのは、本人が過食嘔吐に対するデメリットをどのくらい感じているかなんです。いくら周りが心配したり非難めいたことを言っても本人が過食嘔吐に対するメリットを強く感じている間は「うるさいな。放っておいてくれ!」になってしまいます。
ご主人の嘔吐の回数が増えたのは転勤されてからだそうですが、おそらくご主人にとってこの転勤はとてもストレスのかかることだったのでしょう。だから今までは楽しみ程度で済んでいた嘔吐に対する依存度が一気に強くなってしまったのだと思います。
何か辛いことがあった日ほど、過食や嘔吐もひどいと思います。
逆に何か良いことがあった日はそれほどそこに依存しないで居られているのでは
ないかと思います。
ですからご主人がホッとしたり、心から笑えることをさせてあげるといいと思います。逆にご主人が不安になったり焦ったりしてしまう接し方はなるべくしないであげてほしいと思います。
例えば、
>トイレに行こうとする主人に「吐かないでよ!」とか「どうしたら止めて
>くれるの?」と言ってしまいます。
このように言ってしまうきょんさんのお気持ちはよく分かります。当然だと思います。でもこう言われたら「吐いてないよ」とか「太ってる時より体調良いよ」としか言い返せないご主人の気持ちもよく分かります。でもご主人は「過食嘔吐する時間しか、心休まる時間がないんだよ!」と言いたいのかもしれません。
そもそも男性は、女性のように、自分の辛さや苦しさを、人になかなかうち明けることができません。「人に話してもどうなるものではない!」と最初から諦めている方や「自分のことは自分で何とかする!」と思っている方が多いんですね。
でもだからこそ、男性は自分のことを人に話した方がいいんです。
実は摂食障害は男性の方が回復が早いのです。
私のクライエントの方でも、男性の方が女性よりもずっと回復が早いです。
気軽になんでも話せる人の存在がどれほど必要で大切かということを感じます。
過食嘔吐をするご主人の体のことも心配でしょうが、過食嘔吐をすることで
なんとか生きている、なんとか会社にいけているご主人の辛さも分かってあげてほしいと思います。←これはあくまでも私の憶測ですけど。
でも「分かってあげなくては!」と思う必要はありません。頑張りすぎてしまうときょんさんもストレスがたまってしまいます。普段から一緒にいるのですから
客観的な見方や接し方をするのは家族の人が一番難しいと思います。
ですから最初はきょんさんだけでもいいので、カウンセリングなどを受けて
どうしたらいいか相談してみてほしいと思います。そうすることできょんさん自身の気持ちが楽になっていくと思います。自然な笑顔が取り戻せると思います。
そんなきょさんさんを見たら、ご主人もホッとして、何か話し出すかもしれませんよ。そんな時は「そんなときはこうした方がいいよ!」ではなく、ただただ「うん、うん。そうなんだ〜」と頷いたり、ご主人の言葉を復唱してあげてください。それが一番「聞いてもらえている」と相手が感じる接し方なので。
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