6月のひとこと
緊急事態宣言後、たくさんの電話カウンセリングのご予約を頂き、皆様には心から感謝しております。尚、対面カウンセリングも再開しております☺
今月も皆様といろんなお話ができることを愉しみにしております♡
皆様から頂くご相談内容はそれぞれ異なりますが、「不安を抱えている」というのは全員に一致するお悩みです。
日本人は世界一「不安になりやすい」民族だと言われています。
幸福度調査ではいつも世界の最下位ですし、親の意識調査でも、「子供の将来を楽観視している」と答えた親はとても少なく、こちらも調査を行った国の中で最下位です。
なぜ、日本人はそれほどまでにネガティブなのでしょうか。
その理由の1つとして考えられているのが、セロトニントランスポーターという遺伝子によるものです。
欧米人と日本人は、セロトニントランスサポーターの遺伝子の型に差があり、欧米人よりも日本人の方が不安を感じやすいと言われています。
2008年に発表された「遺伝子レベルで(要するに持って生まれた性質として)ネガティブになりやすい人の割合」の調査結果では、日本はその割合が80パーセントを超え、調査対象となった国の中で1位でした。
ネガティブになりやすい人の割合が45パーセントを満たないアメリカやヨーロッパと比較すると、日本人の持つ遺伝子型のネガティブさぶりが分かります。
日本人に、不安の感じやすさに関わる遺伝子を持つ人が多いのは、わが国の災害の多さが原因ではないかと言われています。
地震や台風による災害が非常に多い日本では、不安を感じやすい気質を持つ人たちが生き延びてきたからではないか考えられています。
ちなみに、アジア各国でも70%以上の人がネガティブな遺伝子を保有していることから、アジア系の民族はみんな不安を感じやすい傾向があることが分かります。
一方、黒人は不安とはもっとも縁遠く、次に、白人が不安をあまり感じないと言われています。
不安を感じないということはそれだけリスクの高い行動を起こせる(起こしてしまう)ということでもあります。
楽観的で陽気な性格を持つ欧米人は、幸福度が高い分チャレンジ精神が旺盛で失敗を恐れません。背負うリスクが高い分、寿命も短いです。
一方、悲観的な性格と言われている日本人は、真面目で慎重で注意深く、失敗を恐れてリスクを避けて過ごす傾向があります。また、横並び意識が強すぎるためか、富裕層はあっても大富豪はいません。リスクを好まない分、寿命は長いです。
黒人や白人は、派手で人目に付く行動(暴動、テロ、デモも含む)をしますが、日本人は、人目を気にする行動(陰湿でこそこそ行う自粛警察を含む)をします。
このように、国民性には遺伝子が深く関っていて、それぞれに異なるメリットとデメリットがあります。
日本人は、リスクを見極めてそれを回避できる能力を持っている反面、自分が標的になるのを恐れ、多数派に流れている人が多いです。協調性や同調性というやつですね。
世界中で新型コロナウイルスの感染を恐れている今、この「日本人の優れた協調性」が各国から注目されています。
日本に帰国することができず、イギリスに滞在しているクライアントのAさんと週1回のペースでSkypeカウンセリングをさせて頂いています。Aさんも、「イギリスでは日本では新型コロナウイルス感染による死者数がとても少ないことがニュースでよく取り上げられている」とおっしゃっていました。
そうなんですよね。日本は、先進国の中では死者数がダントツで少ないのです。。
もっとも注目されているのが、日本人が自主的に不要不急の外出を控え、検温、手洗いやうがい、マスクの着用、手や手の触れる場所を消毒するなどの徹底した努力を行っていることです。しかも、これらの国民の行動を、政府は「お願いしかしていない(できない)」ということ。
これは、他の先進国からすると非常にMiracle!でAmazing!なことなのです。だから、「日本人は素晴らしい!」と感心し絶賛されているのです。(ちなみに、絶賛されているのは日本人の「国民性」です。政府の対策が絶賛されているのは台湾です)
私たちが当たり前のこととして行っていることは、世界基準で見れば全然当たり前のことではないのです。
日本のマスコミは、日々の感染者数ばかりを強調して報道しますが、その中には無症状や軽度の症状も含まれています。重要なのは死亡者数です。日本は、感染者数だけじゃなく、死亡者数も欧米とは桁が違います。
例えば、イギリスの新型コロナウイルス感染による死亡者は5万人を超えると言われていますが、日本では880人です。イギリスの人口は日本の半分なのにです。尚、日本では、毎日何らかの出来事により3280人の方が亡くなられています。
イギリスに滞在しているAさんが、「イギリス人に協調性を求めてもそれは無理です。誰もマスクをしていません。手洗いも消毒も全然しない。もともと公共の場の衛生状態も悪いし」とため息をついていました。
不安が強いがために、清潔を保って協調性を持って自分以外の人のことを気遣い、ルールもない集団行動を守る日本人の国民性に、今、世界中が注目し、お手本にしたいと考えています。
先にも書きましたが、私たちが当たり前にやっていることは十分過ぎるほどスゴイことなのです。
私たちは十分すぎるほど不安がり、十分すぎるほどの対応や対策を取っています。そしてその成果は世界中から絶賛され、お手本にしたいと思われていることなのです。だから、これ以上、不安がる必要はありません。
過度に不安がることで、感染防止や早期回復のために何よりも大事である免疫力を低下させ、体や心を病ませてしまう人がたくさんいることを考えても、私はそう思います。
令和2月6月1日
摂食障害カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや