摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

Home > 今月のひとこと > 9月のひとこと | 摂食障害専門カウンセリング あや相談室

9月のひとこと

●「不安」を自分だけのものにしない
 負の感情に敏感な人ほど小さな不安も放っておけません。しっかりと捕まえて不安の原因を真剣に考えます。
 不安の理由になりそうなコトは、探せばどこにでもあるものです。なければ無理やり見つけてくることもあります。とにかくその時の自分が一番納得できる・できそうなコトを拾い上げ、それを不安になった理由に宛がいます。
 「○○のせいで私は不安になっているのかも・・・」こう思い始めると、今度はこの曖昧な感情が不安になり、確信するために必要な理由を探し出します。こうして最初は曖昧だった不安は、やがて明確な理由を持った「自分だけのもの」になっていきます。
 実は、不安の理由はこのように「不安を感じた後に自分で後付けしたもの」が多いのです。
不安になることは誰にでもあることです。一見幸せそうに見える人がいても、その人に不安が一切ないわけじゃない。一部の人を除けば、みんな大体同じだと思います。ただ、不安になったときの自分の取り扱いが上手か下手かで状況が違ってきます。不安になった時の自分の取り扱いが下手だと、上記のように不安の理由を探し始め、更に不安になっていきます。こうして不安を独占していくと対人関係にも様々な悪影響が出てきます。
 本来、不安の原因や理由は1つではありません。つまり、今あなたが感じている不安は「あなただけのものではない」ということです。あなたの周りで起きているあらゆることが混ざり合ってできた現象の1つに過ぎません。不安に限らず、私たちの思いは常にいろんな人の思いと繋がっているのです。
 不安で不安で仕方がない・・・と思った時は、「この不安は私だけのものではない」ということに気付いてほしいです。気づくだけでいいんです。気づくことが大切なのです。それだけで、不安の暴走を止めることができます。
不安の暴走を止めるためにもう1つしてほしいことがあります。それは、不安のせいで既にしてしまった自分の行為を責めたり、罪悪感を持たないことです。自責や罪悪感は新たな不安をつくり、これらも独り占めしてしまうからです。
 そうは言われても、どうしても暗い感情しか沸いてこない、これらを止められない、後悔ばかりだ、苦しい・・・という方は、どうぞ早めにカウンセリングにいらしてください。
モヤモヤした感情を抱き続けると体力・気力を消耗し、ますます不安になってしまいますが、逆にモヤモヤしている気持ちを吐き出していくと、体力・気力は回復し、冷静さも安心感も戻って来ます☆
 安心感があると、人は自分を信じ前向きに過ごすことができます。もし不安になっても、「不安は自分だけのものじゃないから気にしな~い!」と思えるようにもなります。今まで不安を独り占めしてきた人は、こういう不安の手放し方にも不安を覚えるでしょうが、大丈夫です!何事も続けていけばいつしか慣れて、なんでもなくできるようになりますから☆

2015年9月1日
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

«
»
ページの上に戻る