9月のひとこと
●壁ドン
男性が、腕を壁にドン!とついて、その間にいる女性を逃げられない感じにして告白するアレのことです。相手の男性が格好良かったり意中の人であれば、それこそきゃ~~っ(*^_^*)となるシチュエーションですね。
実はこの「壁ドン」は催眠の1つの技法だったりします。予想外の急接近で、女性の意識を非日常的なものに変えて(変性意識状態)落としちゃうわけです。人間は極端にスペースが狭まると、トランス状態に陥りやすくなります。
変性意識状態(意識はあるが、日常で目覚めている状態とは異なる意識の状態)は、左脳の守りが緩むので暗示にかかりやすくなります。これを利用したビジネスが催眠商法。みなさんは、何かを買った後に正気に戻り、「なんでこんなモノを買ってしまったんだろう?」と後悔したことはありませんか?
夏の海水浴場や冬のスキー場、海外旅行など、普段とはイレギュラーな環境で知り合った異性が魅力的に見えるのも変性意識状態に入っているからかも・・・。後日、いつもの生活に戻ってから再び会うと「あれ?こんな人だったっけ?」みたいな(笑)
このように、人間はすごく広い場所や高い場所、或いは暗い場所や狭い場所だと割と簡単に催眠状態に陥ることがあるんですよね。でもその効果もまた簡単に醒めます。
これは恋愛だけじゃなく、仕事でも何でも言えること。仕事で例えるならば催眠的な技法を使って短期的に売上を増やせてもそれを継続させるのはかなり難しいと思います。技法はあくまでも技法に過ぎず。結局最後に心にしっかりと残るのは、その人の持つ人柄や笑顔ですよね^^
●いつの時代も変わらぬ理想の女性の姿
ディスニーのプリンセスの変遷は実に興味深くて面白いです。いつのプリンセスも、美しくて子どもに夢を与える存在であることに変わりはないんですけどね。
昔のプリンセス、例えばシンデレラや白雪姫は伏し目がちでおしとやか。白馬に乗った王子様が自分を見つけてくれ、なおかつ見初めてくれるのをただただ待っているだけでした。
ところが、最近のプリンセス、例えばラプンチェルやアナと雪の女王は非常にアクティブで自己主張が出来る女性です。上から目線で、自分からグイグイ相手に迫っていきます。しかも相手は王子様じゃなくて平民だったり盗人だったりするし、彼らを逆玉に乗せてあげちゃったりもします(笑)
日本でも女性のジェンダー問題への意識が高まるとともに男女平等への働きかけが強まってきていますが、その一方で、「良妻賢母」への良きイメージは昔からあまり変わらないように感じます。それ故に、今の女性は悩みます。
自分の幸せは自分で掴みたいのに、そのために一生懸命勉強してきたのに・一生懸命仕事をしているのにそれなのに結婚・妊娠・育児のタイムリミットもすごく気になる。
自分を幸せにしてくれる白馬の王子様の登場を夢見て積極的に婚活する女性も多いですが、彼女たちを見ていると、現代の女性の人生最大の幸せは、権力のある男性と結婚し、その男性の権力を通して自分の社会的地位を安易に高めることなのかもしれないな~と思ったりします。
最近のディズニープリンセスの気の強い姿と言動は一見とても格好良く見えますが、現実的に考えれば、ああいう女性になるのはすご~く難しいことなんだろうなと思います。
きっと、どのプリンセスも「その時代を生きる完璧な女性像」なんでしょう。だからこそ、姿を変えつつも、常に子どもたちを魅了し、彼らが憧れるキラキラした姿なんですよね☆
2014年9月1日
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや