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6月のひとこと

●最大の復讐は自分が幸せになること
 とあるテレビ番組でのこと。
「いじめに遭っていた人を見返したい!」と言って整形手術を何度も受けている男性。でも彼は全然幸せそうに見えません。確かにきれいな目鼻立ちですが、彼の憎悪に満ちた顔が発する負のオーラが人を寄せ付けません。皮肉なことに、きれいな彼の顔を利用しようと思う人だけが彼に近づいてきます。
 そんな彼に、同じくいじめられた経験のある森三中の大島さんが、「私はいつも笑顔でいようと思っているんだよね。今の私が幸せであることがいじめてた奴らへの見返しであり最大の復讐になるから。」と言っていました。
 「昔侮られた相手に、立派になった姿を見せつける」という意味のある「見返し」という言葉。先に書いた彼は「立派=外見」と思ったのですね。でも、その人が立派に見えるかどうかは他人が決めること。昔彼をいじめた人たちが今の彼に再会しても「お前、立派になったな!」とは思わない気がします。
 一方、大島さんが最大の復讐だと言ったのは「笑顔」でいることでした。だけど心から笑顔になるためには、辛い時は辛いと素直に言える人、頼れる人、泣ける人が必要です。今の大島さんが幸せに見えるのは、今の大島さんにはそういう人の存在があるからだと思います。「大島さんはいいよ。そういう人と出会えたんだもん」と思う方もいるでしょう。だけどそういう人と出逢うためにもやはり笑顔は大切です。まさに笑う門に福来たるです。
 ちょっと話が逸れるけど、悪霊はネガティブさんが大好きなんだそうです(苦笑)。スピリチュアル芸人として注目されているパシンペロン・はやぶさゆかさんがとある雑誌でそうおっしゃっていました。
 彼女曰く、悪霊は落ちこんでいたり、真剣に話を聞いてくれそうな人に近づいてきます。「つらい」とか「死にたい」とかネガティブな発言をすると、すぐに近づいてきて「この人は自分の話を聞いてくれるかもしれない」とまとわりついてくるのでご注意を!とのことでした。
じゃぁ、辛くても哀しくてもそれらは決して口にせずにいつも笑顔でいないといけないの!?となりますよね^^;

●どちらもOK!
 皆さんは、弱音と愚痴の違い分かりますか?
弱音は、弱々しい心境を打ち明けること。
愚痴は、自分の身の辛さを他人や世間のせいにして否定的な言葉で非難すること。
 弱音は「疲れた~」「辛いよ~」「もうダメ~」という心の素直な声。これらは我慢せずに口に出してみると、ピン!と張っていた心の糸が緩んで解れてゆき、安心と笑顔が復活します。心の健康維持のためにも口に出したり紙に書き出したりして、なるべく心の中に溜めない方がいいものです。
一方、愚痴は言う方も聞く方もマイナスなエネルギーが心や体に充満し、お互いにとって何も良いことがありません。
 「私は弱音も愚痴も言わない!」と言い切ってしまう方の多くがMUSTタイプ(○か×タイプ)のガンコちゃんや頑張り屋さんだったりします。
 弱音を吐いてはいけない。愚痴を言ってはいけない。断ってはいけない。自分の意見を言ってはいけない等の「~してはいけない」「こうあるべきだ」というマイルール(信念)は多ければ多い程、強ければ強い程、気を緩められる時間が持てず、疲れや不安やストレスが心の内にどんどん溜まってゆきます。いくら正しいルールでもこうなってしまったら何の意味もありません。当然のことながルールの改正が必要です。
マイルールですから今すぐ自分で変えられうはず。ところがこれが難しい。長年続けていたルールを変えるのはとても怖くて不快なものです。改正を否定したり邪魔する環境にいる場合もあります。すると「変わりたいのに変われない」というジレンマが生じ、そんな自分を責めてますます辛くなります。
 そんなときは思い切ってカウンセリングを利用してみてください♪カウンセリングでは弱音も愚痴も大歓迎です。何も考えずに頭に浮かんだことを口に出してください。紙に書いてくださってもOKです。最初は話すことに抵抗があるかもしれませんが、徐々に「ここなら何でも言っていいんだ~」という安心・安全・信頼のキモチが出てくると思います。すると自然とマイルールの改正・改善がしたくなってきます。
 「話すことは(解き)放すこと」「話すことは気づくこと=変わること」
カウンセリングのひとときが、皆さんの心を解き放せる&様々な気づきのある場所の1つになれたらと思っております♪今月も皆さまとお会いできるのを、色んなお話ができるのを愉しみにしております。

2014年6月1日
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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