摂食障害専門カウンセリングルーム あや相談室

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8月のひとこと

●疲れは後からやってくる
 蝉の声が騒がしくなってきました。夏は日照時間が長く=セロトニンの分泌も高まり、1年の中で一番テンションが高くなる季節です。
 昔から「疲れは後からやってくる」と言われています。体の疲れも心の疲れも内臓の疲れも、そして人生の疲れも全ては後からド~ンとやってきます。疲れの出方(症状)人それぞれいろいろです。ただ、忘れた頃にやってくるため、その原因がよく分からず、或いはさっぱり分からず、そんな自分を責めたり、動揺してしまうこともあります。
 カウンセリングにいらっしゃる方の多くが、気を張ったり頑張ることが当たり前だったり、そんな自分しか認められず、疲れに気づけない・気づきたくない・気づいても何もしない・・・という感じだったりします。でも中には、そんなご自分のことをとてもよく理解していて、「私は毎年夏は元気なんですが、秋冬がダメなんです。だから今年は夏のうちに対策を練っておきたいと思って・・・」と調子の良い時に相談に来る方もいらっしゃいます。
くどいですが、個人差はあれど、そのツケは後で必ず来ます。その時、「やっぱりな~」と素直に思えるならいいんです。そう思える人は、疲れた自分を休ませたり労うことができるからです。
 でも、「なんで?どうして?こんなのおかしい!」と不調(思うようにいかない)自分を責めてしまう方は、心身ともに病んでいきます。心や体にとって、疲れている時にそれを自分から責められるのが一番堪えることだからです。

●anger
 「怒っても何も良いことはない」とはよく聞く言葉。
私の主人(ウルトラ△大魔王)のように、「怒ってもしばらくすると忘れちゃう。寝れば全部忘れる」という人ってすごく羨ましいです。私のような生真面目タイプは、彼のように簡単に忘れることはできませんし、そもそも怒っているなら眠れません。寝不足でますます怒りが増してしまうかもしれません(苦笑)。怒りを我慢しようが発散しようがスッキリしない、ずっと心に悶々と残り続け、更に増幅していくとなるなんて厄介ですね^^;
 怒りは強い毒性があり、様々な症状を引き起こしてしまいます。その毒は人間関係を悪くさせたり、他人に迷惑をかけたり、注意力が散漫になり、仕事のミスが増えたり、事故を起こしやすくしたりetc…。タイトル通り、本当に「怒っても何も良いことはない」になってしまいます。
 ではどうしたらいいのか。まずは怒っている自分をしっかり受け止めます。その上で、「相手に対する怒り」と「怒りを抱いている自分が担ってしまう損害」を天秤にかけてみます。前者=後者、前者>後者なら時間が解決してくれますが、前者<後者ならば、葛藤があっても「許していく」「そのことを手放す」という意識を持つことが一番有効だと思います。自分の怒りのパワーで、自分自身を傷つけてしまうなんてほんとバカらしいですからね^^;
 ちなみに、怒りが憎しみ・恨み・妬み等に変化すると「猛毒」となります。私は摂食障害になったとき、母に対する怒りが一気に爆発・増幅してゆき、それが憎しみと恨みに変化してゆき、自分自身がズタボロにやられてしまいました。
 怒りの対象が人であれ何であれ、毒性のある感情を持つと一気にネガティブワールドの住民になってしまい、いろんなことが思うようにいかなくなってゆきます。そうしてしまったのは、怒りの対象のせいではありません。自分自身なのだということに気づくこと・気づけることが大切です。
 長年抱えてきた怒りをどうやったら手放していけるのか分からない・・・・とお悩みの方は一度カウンセリングでご相談ください。話すことは気づくこと。気づくことは変わること。カウンセリングに行こう!と思われた時点で、カウンセリングを受けられた時点で、すでに悩みの半分は自力で解決できていると言っても過言ではありません。皆さまとお会いできる日を、いろいろお話できる日を愉しみにしております。
蒸し暑い日が続きますが、くれぐれもお体を大切になさってください。

2013年8月1日
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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