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11月のひとこと

●頑張りたい

 アラフィフなのにスタイルバッチシ!24時間ハイテンション!!サーヴィス精神旺盛な女優さんが、ご自身のブログで「無理しないで!と言われるとむかつく」と書いていました。でも、結局彼女は無理がたたって体を壊し、今は無理ができなくなり=無理しないようにしているようです。
「無理しないで!」と彼女を心配してくれた人たちは「ほら、見たことか!」と呆れたことでしょう。でも、私もそんな彼女と全く同じ性質の持ち主。「無理しないで」と言われてむかついたりはしないけど、頑張りたいときは誰になんと言われようが頑張りたい!やってみないと(体感してみないと)納得がいかない、先に進めない、寄り道もできない、猪突猛進・生真面目・冒険タイプです(笑)。例え、この先には道が無くて崖から転げ落ちるしかない!と分かっていても突っ走ってしまう、なんとも危ういというか・・・アホですね(^_^;) まぁ、これは性質なので良いとか悪いとかという問題ではないと思うのですが、困ることがあるとしたら次の2つのケース。
1)本当は頑張っているのにそれに気づけていない。2)難なく頑張れてしまうとき。この2つは要注意(^_^;)
どちらも頑張っている自覚がないので、ご褒美をあげる気もその暇もなく、休んであげることがありません。いわゆる調子が良い時(○)です。でも体はとても疲れるので当然のことながら後で必ず休みたくなります。でもそれを許してもらえない。だから仕方なく体は問題行為へ逃避。
昔はこうなってしまう自分をすごく責めていました。でも今は責めません。○な自分がいるならば、×の自分もいて当たり前だから。○は当たり前!×はダメ!!という考えはかなり「欲張り」でおかしなことであることが分かったから。×がイヤならば、○過ぎない=頑張りすぎない勇気を持つしかないことも分かったから。

 私は社交的で人見知りなんてしません。でも、本当は内向的で人見知りをする人間なんだということを最近になってようやく気づきました。
 摂食障害に悩む人は、心配性で誰からも嫌われたくない!という気持ちがすごく強いので、一歩外に出れば「笑顔が当たり前っ♪」という方がとても多いんですよね。他人は、あなたが本当は内向的で人見知りをするタイプだなんて全然分かりません。「あなたはいつも明るくていいわね。悩みなんてないでしょう?」と言われたことのあるクライアントさんの多いこと多いこと。私もその中のひとりです。そう言われる度に「悩みなんて何もなさそうに見える人ほど悩みを抱えているんですよ~」って思っていました。と同時に、悩みを人に言える人っていいなーって思っていました。でも、摂食障害を克服する過程で「今日感じたことは今日のうちに出す!」という訓練(勇気)を少しずつ癖付けてゆき、辛い顔ができたり悩みを言える相手を何人か作ることができました。友達には言えない・言いたくないようなことを言える利害関係の無い人(カウンセラー)もいます。私の笑顔は、他人が見れば今も昔も全く変わらない笑顔でしょう。でも、今の私の笑顔は心を開ける人たちの存在あってこそのものであり、あの頃のように気を張って無理してつくった笑顔ではありません。この差はとても大きいなぁと思います。感情を出す癖がついたら、過食する必要がなくなりました。
 
 今年もいろんなご縁があり、新しい出会いがたくさんありました。とても嬉しいです♪でも、私にとって「仲が良くなる」ということは「孤独でいる」ことと同じくらいストレスになるらしく・・・(-_-)どこまでもややこしい自分に苦笑いするしかありません(^_^;) いろんな人と仲良くなりたいのですが、そうなると嫌われたくない!という心配症が強くなり、自分に無理をしてしまい疲れてしまいます。無理し過ぎると、いろんなトラブルを自分でつくり、その縁を切ろうとしてしまうんです。渦中にいたころは、仲良くなりたい→仲良くなる→疲れる→過食する→全てが嫌になり、縁を切るの繰り返しでした。
でも、やっぱり大切な人との縁は切りたくありません。そのために、今はABランチ*を大いに利用し、先手先手で行くことにしています(笑)。
出会った時からさりげなく「私はひとりが好きだから」と言っておきます。こうすることで、最初から適度な距離感をキープしておきます。そして、仲良くなりたい人や大切に想う人ほど、頻繁には会わずにゆっくりゆっくりその距離を狭めていきます。無理して焦って仲良くなってしまうと、後が続かないからです(^_^;)
その結果、Aさんとは週に3回会っても楽しいし疲れない。Bさんは月1回のペースが良い・・・等々。だんだん、自分に合った距離感が分かってきました。
ちなみに私はどんなに仲が良い人でも心地良い場所でも、1,2ヶ月に1回会えれば、行ければ充分みたいです。今は、引き算ばかりでかなり地味に過ごしていますが、大して寂しくもなく疲れもあまり感じず、まさに△そのものです。もう△の物足りなさにも慣れました(笑)。○か×かだけだった私が△にも慣れた。だから○と×の反動による問題行為もないし、痩せなきゃ!!もないんだなと思います。
これで良いのか、これが正しいのか、これが「私らしさ」といえるのかどうかは全くもって??ですが、そこを「これでいいわけ?」と追求し出すと、また答えの出ない負のスパイラルにはまりそうで怖いし、とりあえず、「ま、いっか」と思えるので、ま、いっかです(^_-)☆

*「ABランチ」は、依存症を克服するために必要不可欠な勇気や決断力を作っていくための、いつでもどこでもできるとても簡単なセルフカウンセリングの方法です。「ABランチ」についてのご説明、アドバイスは、カウンセリングでのみ行っております。興味のある方はカウンセリングをご利用ください♪

2011年11月1日
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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