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2010年12月のひとこと

●小さく産んで大きく育つ!?
 今年は、クライアントの方が結婚されたり、プレママになったり、ママになったりと嬉しいニュースが沢山ありました♪初めての経験に戸惑いつつも頑張っている皆さんのお姿を見ると、私ももっと育児中の自分を誉めてあげれば良かったな~って思います。そうすればぶり返さずに済んだかもしれないから・・・(>_<)皆さんには、そんな私の全く自慢できない&参考にならない育児体験を大いに参考にして、いい加減(良い加減)なママでいてほしいと思います♪

 妊娠中毒症の予防のため、妊婦の体重の増加を懸念する動きが激しくなったのはいつ頃から?とにかく私の親の世代ではなかったことです。妊婦さんの大きなお腹は、幸せの象徴でしたもの。真面目な妊婦さんほど、医師の忠告を守り、体重の増加にもナーバスになってしまいます。食事制限をしたり、制限できない自分を責めたりし、その結果、体調を崩したり、摂食障害になってしまったりするママがここ数年で急激に増えました。また、未熟児の発症率も増加したため、最近は方針を改め、体重の増加にうるさい病院は一時期よりもグッと減りました。ところが、「妊娠してもきれいで、ママになってもきれいで」という風潮だけは根強く残り・・・。なんだか疲れちゃいますよね。「小さく産んでも健康に育てばいいのでは?」というお考えの方もいると思います。ただ、上記の理由によって小さく生まれた赤ちゃんは将来、血圧やコレステロール値が上がりやすいということが、最近の研究で分かってきました。(以下、朝日新聞掲載記事から引用・分かりやすく表現)
 『お母さんがダイエットなどで低栄養状態になると、お腹の赤ちゃんは、「生まれていく世界は飢餓の世界なんだな!」と思い込み、「燃費の良い小型車のようにならなければ!」と考えます。そして、車のエンジン部分に当たる、心臓の心筋の細胞数を減らし、膵臓ではインスリンという血糖を下げたり、体をつくる成長ホルモンをあまり出さなくし、腎臓(体内の不要物質を尿にして排出する臓器)も小さめでいいや!となるそうです。ところがいざ生まれてみたら、栄養は豊富!当然、体はどんどん大きくなり、小型車のエンジンの上に大型車の車体が乗った状態になってしまいます。膵臓からインスリンがあまり出ないので、少し太っただけで糖尿病になる「小太り糖尿病」や、腎臓が小さいので、食塩や水をしっかりと排出できず、水ぶくれ&塩溜まりの高血圧になったりします』
 なるほど~。でもこれら全部が全部ママのせいだとは私は思いません。私は妊娠中、自分もお腹の中の息子たちもかなりビッグに育ててしまいました(笑)。どちらも超安産でしたが、長男は生まれつきの難病を患っていました。今は完治していますが、当時は随分自分を責めました。また、次男も生まれつきアレルギーと喘息がひどく、これもまた自分を責めました。こちらも今は大分良くなったのでホッとしています。生まれてくる前も、生まれた後も、成長していく我が子に起こることの全ての責任は、母親ひとりにあるのでしょうか。幸いなことに私は誰からも責められませんでしたが、それでもとても辛かったです。
 正論は時として人を追いつめます。MUSTタイプのママは、誰も頼らず甘えず、視野や情報を狭め、ひとりであれこれと気負い過ぎて、ストレスを溜めてしまいます。同タイプの私は未だに誰にも頼りたくないし甘えたくないです(苦笑)。でもそのせいで結局誰かに迷惑をかけてしまうのならば、やっぱり、「誰かに頼ったり甘えるべき!!」なのです。抵抗感があるならば、まずは利害関係のないカウンセラーを頼ってみるのも良いことだと思います(^_-)☆ただ、相性の問題もあるので、最初から絶対的なものを求めず(絶対的なものを求める気持ちが強い時ほど、今のご自分でできること・したいことが分からずに不安や焦りを抱えている方が多いです)、「まずはここから試してみようかな」くらいの気持ちで利用してみるといいと思います。私のカウンセリングを、みなさんから利用して頂ける日を愉しみにしております♪

●良くも悪くも想像通りにはいかない
先日、テレビ東京のミニドキュメンタリー番組に出ました。私は家族と一緒に観ました。私の過去を何も知らない息子たちが、私が体重が80キロだった時の写真を見てゲラゲラと笑いました。そんな彼らを見て、私は思わず泣いてしまいました。悲しかったからではありません。死にたいほど辛くて辛くて溜まらなかったあの頃の私にはどうやっても想像できない「幸せな今の自分」がいることに気づいたからです。
 クライアントの方々に、「明るいビジョンを持って・・・」と話すことがあります。でも、あの頃の私はそんなビジョンは全く持っていなかったわけで(^^;) それでも、その数年後には摂食障害を克服できていました。だから、いつどこで何があるかなんてわからないですよね!今が辛くて辛くて、そんな自分を大いに嫌って責めて蔑んだとしても、今が辛いんだからそれが当然だし、それでいいんですよね!だけど、私はいつも心の奥のところでは「明けない夜はない」と信じていました☆そして、「夜明け前が最も暗い」と言うことも。本当に私はそうだったし、他の克服者の方も皆さんもそうだったとおっしゃいます。人生は、振り返ってみてやっと気づくことばかりですが、そうやって1つ1ついろんなことに気づきながら納得しながら生きていくしかないんだなって思います。これからも、新たな気づきを求めながら、「何があっても私は必ずあなたの味方でいるから」と自分に言う約束だけは一生守っていこうと思っています。

●咳喘息
 風邪を引いているわけでもないのに、しつこい咳に困っている方。もしかしたらそれは咳喘息かもしれません。
咳喘息の主な原因はハウスダストです。アレルゲンの多い環境にいたり、急激な温度変化が起こると、咳が止まらなくなることがあります。私は寒い時期に電車に乗ると、途端に咳き込み、慌ててマスクをしても、飴を舐めても、もうどうにもこうにも咳が止められなくなることがよくあります。この咳が、車内のエアコンや、他人の衣服についたアレルゲンに誘発されて出ているものなのだと気づいたのはつい最近のこと。
~咳喘息の問診票~以下の項目に2つ以上当てはまる場合は要注意!
□風邪薬や咳止めの薬が効かない
□喉に痰がへばりついたような感じなどの違和感がある
□梅雨時や大風が来ると咳が止まらなくなる
□電車に乗ると咳が出やすい
□エアコンの効いた部屋に入ると咳が出やすい
□風邪が治っても咳だけ長引く
□布団に入った直後や早朝に咳が出やすい
□ゼイゼイ。ニューニューという音や呼吸困難は伴わない
 咳喘息は、梅雨時や台風など、低気圧の影響も受けます。しばらくすれば治ってしまうのは、季節が変わったからなんですね。喘息と聞くと危険な発作が出るような気がしてしまいますが、咳喘息は気管支喘息とは異なり、命に関わるような問題はないのでご心配なく。ただ、長引く咳は他の病や原因があることもあるので、その場合は一度呼吸器専門医の診断を受けた方が良いと思います。ひどい咳喘息にも効く薬がちゃんとあるそうです。ちなみに私は電車内で咳き込むのは辛いし、人から迷惑そうな目で見られたくもないので、家を出る前からマスクをし、首にマフラーを撒いて、アレルゲンの反応を抑えたり、気温の差を緩和するように気を付けています。

2010年12月1日 
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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