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2月のひとこと

●他人を信じていない
 「被害妄想のある人は、結局、他人を信じていないのよ」と言われたことがあります。確かにそうかもしれません。私的には、「信じたいんだけど信じることができない」なのですが。では、なぜ他人を信じられないのか。

あるテレビ番組の中で、心理学者が「スキンシップが足りない人間は、他人を信頼できなくなる。スキンシップ不足で育つと、感情が薄っぺらになる。逆にスキンシップが豊富な育ち方をした人は、厚みを持った感情が育まれるので、心が安定している」と言っていました。
うーん。こう言われてしまうと身も蓋も無いというか・・・(^_^;)「三つ子の魂、百まで」ってことですよね。ただ、この3歳神話は最新の脳科学の研究結果でははっきりと否定されています。ホッ。いくつになっても、大人になってからでも、スキンシップを豊富に持てば、人を信じられる気持ちを取り戻せるそうですよ!再びホッ。
確かに、大人になっても、手をつないだり、頭をなでられたり、抱きしめられたら嬉しいし、安心できますよね♪肌に触れ合うことで、お互いの気が同調し、理屈抜きの信頼感が培われていきます。
ちなみに、男性よりも、女性の方がスキンシップを必要としていて、これが足りないとどんどん心が乾いていってしまうそうです(>_<)なんとなくわかります・・・。
 ただ、人を信用できずに育った人ほど、このスキンシップに抵抗や嫌悪を感じやすいように思います。そうされたいんだけど、そうされるとどうしていいのかわからなくなるというか。私がそうでした。
 カウンセリングで、とてもつらそうだったり悲しそうな方を見ると、思わず、手を握ったり抱きしめたり、頭をなでたくなります。そんなときは、その方の気持ちに寄り添い、短かい言葉をかけたり、リピーターの方でしたら、少しだけ手や肩に触れたりしています。
 「私にはスキンシップができる相手がいない」「他人に触られるのは抵抗がある」という方もいらっしゃると思います。でもスキンシップは自分でもできます♪もちろん、好意のある人からしてもらえる方が良いに決まっていますが応急処置として、自分で自分を抱きしめたり、いい子いい子してあげるだけでも(責められたり怒られたりするよりはずっとずっと)心も体も安心します(^_-)☆
 厳しい言い方をすれば、被害妄想とは、「自分にとって不都合なことは、すべて他人のせいにしてしまう」という考え方ですが、順番が逆かもしれません。何でも人のせいにしていれば、必ず不幸になれますもんね(-_-)zzz
幸せになりたいならば、「自分の力で変えられると信じる」気持ちが大切です。私は「引き寄せの法則」を信じているので、自分の使った言葉の影響力を考えれば、「でも」「だって」はなるべく使わないようにした方が良いように思います。これらは、誰かに責任を転嫁するときに使う言葉だからです。でも、いざ意識してみると、結構普通に使っている言葉なんですけどね(苦笑)。逆に「ありがとう」「はい!」「うれしい」などの言葉は、心の自立への近道になる言葉だと思っています。これらの言葉は、次にお話しする「脳をリラックスする感情」でもあるので、大いに意識して使っています♪

●損得勘定
 心と体が疲れると、損得勘定が強まると言われていますが、これは脳の仕業によるものです。疲労がひどくなると、脳が生理的危機を感じ、不安や心配という信号を出します。これがストレスです。
 ストレスが溜まると、大らかさや柔軟性がなくなり=細かいことまですごく気になるようになり、普段ならスルーできるようなことにも大いに煽られてしまいます。すると更に自分を追い込む(疲れる)ようなことをしたくなるのです。
心は、「大丈夫、なるようになるさ!」と思いたくても、ストレスが溜まり、大丈夫!とは思えなくなった脳が、その感情を補うべくして損得感情が強まるからです。
 「一体私はどうしたらいいんですか!」ととても慌てて相談にいらっしゃる人がいますが、慌てている=すでに脳が疲れていることが多く、明確なアドバイスを欲しがりつつも、どんなアドバイスも聞き入れてもらえなかったりします。そんなときは、何はともあれ、脳をリラックスさせることが大切です。
 脳の疲れを取る方法は、物理的でも感覚的でも、想像でもなんでもOK♪
とにかく「リラックス、嬉しい、楽しい、笑い、安心、満足、感謝、明るい」などと感じられることをするしかありません。簡単に今すぐできることですと、「深呼吸」などがあります。そんなことでいいの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、日常の「そんなこと」がどんどん減っていってしまったから、今の状態に陥ってしまったことに気づいてほしいです。
 損得勘定がゼロ!って人もあんまりいないと思いますが、脳がリラックスしていると、疲れが取れて、しつこい損得感情にとらわれることがグッと減り、と同時に、視野と価値観はグッと広がります(^_-)☆
 リラックスなんてしたくない!という方は、だからこそ、損得感情が強く、視野や価値観が狭く、エゴにとらわれることが多いことを自覚し、もしそれらに悩まれているならば、そろそろご自身の体や心がリラックスできる方法を本気で探す・許す気持ちが必要かもしれません。

2011年2月1日 
摂食障害専門カウンセリング あや相談室主宰
摂食障害カウンセラー 長谷川あや

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